ライフイベントと働き方

ブラック企業や過労死問題が取りざたされる中、IT業界はその真逆ともいえる道程をたどっていることはご存知だろうか。以前までのITのイメージといえば、下請けに下請けを重ね、納期が迫るデスマーチ、昼夜雇わず保守作業…そういったつらく泥臭い男の業界というイメージが強かった。
しかし、現在IT業界はホワイトカラーになりつつあるというのだ。

IT業界の職種はコンサルタント、SE、プログラマーと主に3つに分かれる。
コンサルタントとは、企業の利益拡大等の目的を達成するための手段を提案する人間を差し、この業界においてはプログラムの構想を練る立場にある。
SEとはいわばシステムの設計者であり、システムの主柱をつくり、実際に運用する立場の者を指す。
そして、プログラマーはこのSEの設計を基に、プログラムを実際に作るのだ。
最近はプログラムを作るためのプログラムも充実し、また、元々あったプログラムをアレンジして会社に入れるといった業務が多い。実際多くのシステムはすでに出来上がった状態にあるから、プログラマよりもSE、コンサルタントの占める役割が多くなっているのが現状だ。
つまり、以前のIT業界のイメージはそういった仕組みが成り立つ前の下請けプログラマーの姿であったと言える。

現在IT業界で必要とされるのはクライアントの意見を汲み、きめ細やかな気配りをプログラムに反映させることである。
そして女性エンジニアの方がそういった点で優れていることが多いという。結婚や出産といったライフイベントを機にやめられてしまっては企業側も経験豊富な人材を失うことになる。女性の働き方が問われる中、女性エンジニアの活躍の幅は広がりつつある。